2007

12.06

« フェイキックでGO!9 〜続・なんでもQ&A〜 »

にせハック

どーもー、ハックです。
最近は韓国でも整形がブーム?とかで
愛玩動物としてこれはやっとかなきゃでしょってワケで
ちょっぴり羽根の色や髪型(?)を変えてみました。
(目にはカラコン)

さてさて、今回で名古屋章、じゃなかった
最終章となるであろうインタビューをお届けします。

 ハック「ご主人様ー、インタビューの続きでーす」

 ヒロム「はいよー」

インタビュー4

 ハック「そこリッツカールトンの裏口(なのか)?
     何してんの、マジで」

 ヒロム「いや、ちょうどカバンの中に
     リッツとカールと、とん汁があったから
     これは丁度いい、と思って記念撮影を…」

 ハック「ドン引き。完全スルーして、質問いきます」

これからの不安

ヒロム:
 今すごく感じるのは、やってよかったのかどうか
 将来はわからないよなぁってこと。
 なんせ、手術を受けてからの左眼の視界の異常や
 散瞳の時のあの不安は、これからも続く可能性が高いわけで。

 レーシックなんかの角膜を削る手術と違って
 問題があれば取り出せる
 (つまり、やり直しがきく)というけど、
 入れるより取り出すほうがより怖い気もします。

 それから、手術を受けたトコじゃなくて
 一般の眼科での受診の際、こんなことがありました。

 「保険適応外の手術でしょ? それ。
  正直、そういうのされて問題が起こっても
  こちらではどうしようもないんですよね」

 上の発言は某大病院のTという若いけど
 態度がずいぶん偉そうだった医師によるものですが、
 この言葉自体は真実だと思います。
 俺は手術後、一般の眼科3ヵ所で診察を受けた際にも
 「フェイキックを受けた患者さんは君が初めて」
 と言われました。

 前向きにとらえれば貴重なサンプルとして
 きちんと調べてくれそうな気もしますが、
 逆にこの手術によって抱えることになった問題は
 フェイキックに明るい医師でないと
 分からないことが多いってことじゃないでしょうか。
 (フェイキックの担当医でも分からない場合もあるけど)

 つまり術後、一般の眼科では対応に困られることが
 出てくるかもしれない、ということです。

これから受ける人へ

ヒロム:
 これから手術を受けようとする人にとっては
 不安にさせるかもしれない事も書いたけど、
 メガネやコンタクトから解放された生活はいいもんです。
 俺だってまた前に戻りたいかといえば、イヤです。
 
 ただ手術を受けたらそれはそれで、
 また悩みが生まれる可能性もないとはいえない、
 しかもそれは簡単に解決できない悩みかもしれないとも
 知っておいて欲しいです。

 視力がよくなっても、それはレンズが入っているからで
 強度近視であるという自分の眼球の質そのものは
 まったく変わっていないのです。
 つまり網膜剥離なんかのリスクは減っていません。
 むしろ白内障を引き起こすリスクは少しだけであっても
 増えるといえるのではないでしょうか。

 ただ、コンタクトを使い続ければ必ず起こる
 角膜が傷ついたり、薄くなるという影響からは
 避けられるので、悪いことばかりでもありません。


 メリット、デメリットを考えて
 よーく考えて結論を出してからでもいいと思います。
 
 そして病院を選ぶ際には、何軒か回ってみる。
 ネットの情報だけを鵜呑みにするのもよくない。
 で、こちらの疑問に思うことは、
 どの病院でも同じように聞いてみる。
 分かりやすく、丁寧に答えてくれるかどうかをみる。
 そこで働く人の態度のよしあし、
 それは術後のアフターケアでも守り通してもらえそうか、
 厳しい目でチェックしてみる。

 あと、保険に入っていたら給付金が下りることが
 多いらしいので、それも考慮してみるといいと思います。

 最後に。
 俺は視力はよくなりましたが、それと別に
 飛蚊症というものが本当に酷くて、正直ここ最近は
 PCを見るのも辛くなってきています。
 フェイキックを受けたことは関係ないでしょうけど。
 俺の視界は常にかすみ、濁っているような状態です。
 目薬を差した直後の、目がうるうるして
 外界がよく見えないのがずっと続いている、
 そんな感じです。
 日常生活自体には大きな問題は無いのですが、
 ものすごく辛くて、今はこっちを何とかしたい。 

 心配事はなくならない

 視力がよくなっても、俺の悩みは尽きないのでした。
 そんなわけで、Q&Aを終わりまっす。つ、疲れた…


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    2007

12.05

« フェイキックでGO!8 〜新・なんでもQ&A〜 »

ハックの動く城

こんちゃ。ハックです。
真倉ヒロムの秘書として雇われているインコです。
ボク専用のiMacはご主人様にも触らせません。
(画像はキーボードに触れようとする手をブロックする図)

さて、それはさておきフェイキックに関する
質問コーナーの続きです。
こういう形にしたことで真剣に悩む方々に
分かりにくさ100倍になってないかしら、とのび太口調で
不安になっていますが後には戻れないようです。

 ハック「ご主人様ー、インタビューの続きでーす」

 ヒロム「ほーい」

インタビュー3
 
 ハック「何やっとんねん」

 ヒロム「セレブは夜、こういう風にくつろぐと聞いたので…」

 ハック「グラスの中身、コーヒー牛乳やがな。とにかく質問ね。

     前回、フェイキック手術後の問題点として
     夜間光がまぶしい、左眼だけ明るい場所から
     暗い場所に移動すると視力が少しの間だけ下がる、
     そして散瞳すると視力が極端に低下して
     回復までに通常の3倍以上の時間がかかる、と
     いうことだったけどー」

クリニックの説明は?

ヒロム:
 ま、【夜間の光のまぶしさ】はこの手術を受けると
 多少あるし、俺は瞳孔が人よりやや大きいらしくて
 光を感じやすいとか何とか言ってたなぁ。
 俺も正直、これはそんなに問題にはしてない。

 【明るいとこから薄暗いとこに行くと視力が…】ってのは
 虹彩にレンズを引っかけているため、通常よりも
 瞳孔の収縮に影響があるのではないか、とか。
 個人差や眼球によっても差があるので
 そういう症状があるなら、それは仕方ない、って
 感じに説明を受けた。うーん、って感じ。

 いちばん不安にさせられた【散瞳の後の視力の戻りの遅さ】、
 これは手術を受けたクリニックに駆け込んだとき
 「なぜそうなるかわからない」って反応。
 翌日まで様子を見て、ってことで
 簡単な問診と視力検査のあと、帰らされたけど、

 けっきょく翌日には戻ったからよかったものの、
 クリニックでもああ言うしかないってことは
 ホントに手術の症例も少ないんだなぁと感じたし
 安心して受けるには問題があるんじゃないかと。うん。

他の問題点は

ヒロム:
 その、近所の眼科での散瞳で視力が極端に下がって、 
 眼科でも理由がわからないってことで
 クリニックに電話した時。
 
 「散瞳したら視力がおかしくなりますよー。
  戻るまで5、6時間かかることだってありますよー。
  もう検査は今日は予約いっぱいなんですけど…」

 って、アンタの気のせいじゃないの的に言われたこと。
 こっちはものすごく不安になってるわけで、
 1.5の視力が0.2とかになってるわけで、
 それは手術を受けたことによる影響の可能性もあるんだから
 そりゃあ当日中に診て欲しいに決まってるっしょ。
 
 なんとかお願いして診てもらえることになったけど
 クリニックの窓口で「あ、来たわ、あの人(笑)」って
 看護師さんたちの目くばせがすごく失礼に思えた。
 散瞳したことなくてビックリしてんじゃないの? みたいな。 

 でも検査を受けたら本当に散瞳では起こりえないぐらい
 視力が下がってて(しかも8時間ぐらい経ってる)
 こちらの必死さとその状況がやっと向こうに伝わったけど…

 で、この事を後日、あらためて検査を受けた時に
 このクリニックのとある医師に伝えたんだわ。
 足を組みながら話を聞く女の医師だった。
 
 「散瞳で視力の戻りが遅くなる?
  ああ、そういう事もあるでしょうねぇー」

 「いや、俺は事前に電話で確認したけど
  そういうリスクは何も聞かされてなかったです」

 「クリニックにも知らない人はいるでしょうからねー。
  そもそも、散瞳をしてそこまで視力が下がる人だって
  少ないんですから(笑)」

 俺の意見を上から目線で反論していく雰囲気でした。
 こちらもいろいろ言い返したんですが、
 クレームを言ってるわけではないと言っても
 真意が伝わらず、全てはこちらのせいではないという態度。
 俺が言いたかったのは、
 
 クリニックの人間に(術後の影響を)知らない者がいても、
 先生は知っているんだったら、なぜそれを周囲に
 知らせておくようにしなかったのか。

 または、手術に関しての注意点って紙をもらってるけど、
 ここのどこかにひとことでも
 『術後、散瞳検査を受けた場合、視力の戻りが通常より
  かなり遅くなることがあります』
 って記されていれば、こんなに不安になることもなかった。


 それだけでずいぶん安心できたのに、と思います。

 おっとシリアスになった。(笑)
 他にも、気になったことはいくつかあるよ。えーっと

●手術を受ける際、手際がとてもよろしくない看護師が
 間違った目(手術を受けないほうの目)に
 麻酔の目薬を差そうとしたこと。アカンやろそれは。

●点滴の針を刺すのに何度か失敗されて、かなり痛かった。
 そのうち他の人を呼びに行って交代してもらってたんだけど
 「緊張してると、血管に針を刺しにくくなるんですよ」
 「いや、俺とくに緊張してないですけど…」
 「自分では気づいてなくても、身体が緊張してたり
  するんですよぉー」

 最終的に俺のせいにしたいのか、と苦笑しました。
 この失敗された時のアザは消えるのに1ヵ月かかった。

●会計の時に10万円多く請求された。
 すでに払っていたレンズ代(片眼ぶん)を合わせてしまった
 ようなんだけど、なんでそんな請求ミスが起こるのか。
 すこし・ふしぎ(藤子・F・不二雄)
 どうせなら10万少なく請求して欲しいもんです。

とまぁ、いろいろありますが…
クリニックにはいい先生だなぁと思う人もいました。
見分け方のポイントとしては、こちらの話にしっかりと
耳を傾けてくれるかどうか、じゃないでしょうか。

 なぜなら、手術をする側のほとんどの人間は
 手術は行っても、自分がこの手術の体験者ではないからです。
 今後、このフェイキックの普及に努めようと考えるのであれば
 手術を受けた人間の、術後の感想や不満にも
 きちんと向かい合ってもらいたい。そして安心させてほしい。
 宣伝ばかりやるんじゃなくて。



長くなったのでこのへんで。もうちょい続くかな?


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    2007

12.04

« フェイキックでGO!7 〜なんでもQ&A〜 »

ハック

わんばんこ。ハックです。
真倉ヒロム宅で居候してるセキセイインコです。

今日はこのボクが、
ご主人様が受けたフェイキック手術について、
全国の皆さんに代わりあれこれ質問してみたいと思います。

インタビューは無駄にリッツカールトンの
エグゼクティブスイートで収録しました。ボクの自腹です。

インタビュー1

 ハック「今日はよろしくお願いしますー」
 ヒロム「や、どもども。変身してええかなあ?」
 ハック「勝手にしちゃってー」

インタビュー2

 ヒロム「あーやっぱスイートに限るね。めっさ甘いわー」
 ハック「sweetちゃいますて。んじゃ質問いきます」
 ヒロム「ばっちこーい」

経過は?

ヒロム:
 視力に関していえば、素晴らしいの一言。
 波はあるけど、だいたい1.5ぐらいをキープしてるし、
 調子がいいと2.0ぐらい見えてる感じ。

 術後は出血で真っ赤だった眼球も半月ほどで元に戻ったし
 頻繁に差してた目薬も、今はほとんど不要になったねー。

よかったことは?

ヒロム:
 やっぱり、コンタクトやメガネから解放されたことかな?
 あのわずらわしい手間がなくなったってのは
 すごーく嬉しいし、たとえば旅行なんかでも超便利。
 持っていくものが減るわけだし。
 無人島に漂流しても「保存液がない!」とか困らないっしょ。
 災害時にもメガネやレンズを探す必要もないわけで。

 これまでは、眼が乾いてレンズが不快になったり
 眠たくなってもレンズを外さないと寝られないとかあったけど、
 今では寝たけりゃベッドにバタンキュー。めっさ幸せ。

 そして、何より風景がキレイに見えるようになった。
 自然はこんなに鮮やかで美しかったんだと素直に感動できた。
 これは何物にも代え難いです。

トラブルは?

ヒロム:
 ものすごく言いたいことがたまってる。
 長くなるけど、いいっすか?(笑)
 まず、ひとつめのことは事前から分かってたことなので、
 文句ではないけど…

●夜間の光のまぶしさ

 夜、道路を走る車や信号機のライトやネオンの光、
 これらが俺の目にまぶしく強い光の筋を放って映ります。
 術後かなり経ってるけど、まだ治まる感じはないです。
 手術を検討されてる人ならハローとかグレアとかって言葉を
 聞いたことがあるかもしれないけど、
 夜景はあんがい凄い見え方になってます、俺の場合。
 ギンギラギンで全然さりげなくない夜景というか。
 ただ、考え方を変えればキレイに見えてるとも言えるかも。


●明るい場所から暗い場所へ移動すると、視力が急激に低下する

 たとえば日中の屋外から屋内へ入るだけで、
 俺の左眼は視力が急激に下がって、見えにくくなります。
 感覚としては1.5から0.5ぐらいになった感じ。
 右眼はならない。なぜか左眼だけ。

 で、それは5〜10分で元に戻る。
 あと最近になって気づいたけど、この状態になったら
 遠くを見る。できるだけ遠く。遠くのビルとか、山とか。
 すると視力が戻って、遠くも近くも見えるようになる。
 でもこれが効かない時もあるけど。

 右眼は視力が良いままなので、両目で行動するぶんには
 左眼の急激な視力低下もそんなに気にはならないけど、
 でも、これはすごくやな感じ。

 特に、酷いのは森の中とかを歩いてるとき。
 晴れてれば、必ず木陰と日なたがあるっしょ。
 木陰に入るたび視力が下がるし、日なたに出たら戻るしで
 つまり、すごくうっとうしいのです。
 まぁしょっちゅう森の中にいるわけじゃないけど(笑)


●眼底検査のために散瞳したら、視力が長時間低下したままに

 いちばん焦ったし、ものすごく不安になったのがコレ。

 散瞳(さんどう)ってのは目の内部を詳しく調べるために
 目薬で瞳孔を広げることね。

 手術を受けて数ヵ月後、かかりつけの近所の眼科で
 目を詳しく調べてもらおうと思ったのですが、
 フェイキックの手術を受けた患者は初めてとのことで、

  手術によって眼球内の「虹彩(こうさい)」という部分に
  引っかけて固定されたレンズが、
  目薬によって瞳孔を開く際に影響しないか?

 ってことを
 手術をしたクリニックに確認して欲しい、と言われたので
 俺は電話で聞いたわけです。
 そしたら「問題ないです」とのこと。
 まぁ、問題あったら手術を受けた後には
 散瞳して眼底検査ってのも受けられないわけだし、
 そんな事はないやろねー。

 で、散瞳してもらいました。
 これをすると3〜5時間は光がやたらまぶしく感じられたり
 視界がピンぼけになんの。が、じきに戻るし影響はその程度。
 何度か経験があるので怖くはなかったんだけど、
 この時ばかりは違ってた。

 検査を終えた帰り道、気づいたんだけど、
 異様に視力が低下している。今までにない低下っぷり。

 ま、多少は手術の影響があるのかも…と思い
 少し寝て様子をみたけど、起きても視力は全然戻ってない。
 今までになかった事態に俺もう涙目です。
 あわてて先ほどの眼科に電話し、診てもらいました。

 散瞳して6時間は経過しているのに、
 たしかに通常では考えられないぐらい視力が回復してない。
 検査をすると0.2ぐらいにまで下がってることが判明。
 1.5が0.2って、そらもう愕然でしょでしょ。

 散瞳をしたことで、まさかレンズの位置がズレたのでは?
 もう視力は戻らないor再手術? とものすごーく不安になった。
 だってクリニックに確認した時に、
 そんな懸念されることは一切言ってなかったわけだし。

 結局、視力は翌日の朝方、散瞳をしてから15時間ぐらいして
 ようやく元に戻ったのですが、この一件があってから
 俺は今後もしなければならない散瞳に対する不安と、
 クリニック(というか、ある医師)に対する
 不信感をも募らせることになったってわけです。

 フェイキックを受けた他のひとは、術後に散瞳をして
 こんなふうになったりしないのかなぁと気になります。

 長くなったし眠くなったしで、続きは次回。おやすみちゃん



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    2007

11.28

« フェイキックでGO!6 〜レンズ入りました〜 »

(前回までのあらすじ)

ヅャニーズ事務所期待の新アイドルグループ、
Show! Wa! JUMP! の一員となった真倉ヒロムは
-10.0Dという強度近視が悩みのタネだった。

「メガネでは歌って踊れないぜ…!!!
 コンタクトも目に負担がかかって辛いッ…!!!」

そんなある日、最新の視力回復手術
"フェイキックIOL"をネットで知ったヒロム。

「ユー、フェイキックできるならドゥしちゃいなヨ」

事務所の社長に後押しされ、
ヒロムは決意を固め、手術台にあがったのだった。

目を強制的に開けたままにされ、眼球をゴシゴシされたり
チューチュー水かけられたり、なんか刺されたり、
医療という名の拷問(大げさ)にモンゼツするヒロム。

「手術が終われば俺は晴れてアイドルデビュー…!
 『ガラスの三十代』のレコーディングも頑張らなきゃ…!」

苦痛に耐えながらどのくらいの時間が過ぎただろう。
ついに、その瞬間はやってきたのである。
それまでまぶしく広がるだけだった眼前のライトは
くっきりとした形になって浮かび上がったのだった!

そう、ついに眼内にレンズが挿入されたのである!

------------------------------------------------

そんなわけでー

辛くともレンズが挿入されたことでまずは一安心。
その後はあんまりはっきり覚えてませんが
レンズの位置を調整したり、縫合したりされてたようで
ライトの光がゆがんで見えたり、鈍い痛みが続きました。

人によってはさほど痛くなかった!らしいのですが
俺はもうこんな体験やんぴこんぴです。
とはいえ1週間後には左眼の手術も控えてたんですけど。
(両眼いっぺんには出来ないのです)

さて、レンズ挿入から10分ほど過ぎたでしょうか。
「終わりましたよ、本当にお疲れさま」との声で
手術台から起こされ、点滴を腕に刺したまま休憩室へ。

おそらく腫れているであろう、少ししか開かない右眼で
あたりを見回すと、たしかにこれまでの裸眼の視力とは違う。
でも、曇っているしボケてるし見えづらい。
手術直後なので出血もあるし、しかたないようです。

薄暗い休憩室にはゆったりとしたソファーがあって
ここでまた30分ほど安静にします。
そういや、この時に携帯用音楽プレーヤーを持ち込んで
聴いててもいいという話だったので
iPodを持ってきてたのですが、手術前にロッカーに入れた
カバンの中に入れっぱなし。聴けないやん!

なので、手術の際にはポケットに忍ばせておくか
ポーチか何かに入れて持ち込むことをおすすめします。
手術を受けた後の疲労感や痛みは結構なもので、
好きな音楽を聴いたりしてリラックスするのは重要かと。

点滴も終わり、時間が来たら診察室へ連れてかれます。
ものすごい出血してるんだろなー、
まぶたもお岩さんみたいに腫れてんだろなー、
などと思っても鏡を見る機会がありませんでした。

先生の診察を受け
「うん、きれいに入ってますねぇー」と言われる。
(他の人にも同じように言ってるのを聞いた。
 そら「やべ、位置めっちゃズレてる」とは言えんわな)
その後、思いっきり何重にもガーゼをあてがわれ
テープでぺたぺた貼られ眼帯をして今日は終わりです。

事情を知らない人がこの姿を見たら
「ものすごい怪我をしたのでは…」と間違いなく思うほど、
眼帯をおもいッきりはみでる分厚いガーゼ。
残酷な術後のガーゼ。だ…だめだ、うまいこと言えん…

目の中のレンズ

ちなみに、こんなふうに俺の目の中にレンズはいりましたー

※黒目の上部の黒い部分は術後、眼圧が上昇するのを防ぐために
 虹彩に小さい孔(あな)を開けたものです。
 これ、俺がやられてるって知ったの今日(11月28日)っすわ。

この日は自宅で安静に、寝たり音楽を聴いて過ごしました。
夜、包帯のすきまからわずかに覗く景色が
手術直後よりややクリアになっているのがわかり、
ちょっと興奮。あー俺、見えてるー、って。

そして翌日の診察でガーゼを外されます。
眼球は手術でかなり出血しているため、
真っ赤に染まっていてかなりホラーでグロテスクです。

保護用のメガネを渡され、1週間はこれをかけることになります。
また寝る時用に目を保護するためのカバーも渡されます。
寝てる間に触ったりしたら大変ですからね。

保護用カバーを装着

こんな感じで強めの粘着テープで貼り付けるのです。

保護マスク2枚

2枚あれば変身できたりして、うれしい!たのしい!大好き!

また、術後はとうぶんの間、
数時間おきに4,5種類の目薬をさす必要があります。
面倒ではありますが仕方ありません。

そして、両眼の手術が終わり、俺の視力は左右とも1.5、
調子がいいと右目は2.0ぐらい見えるようになりました。
自然の中にいる時の、目に映る景色の素晴らしさは
小田和正ぐらい言葉にできません。

めでたし、めでたし。

と言いたいのですが、前から匂わせてたように問題もあり…
もったいぶるようで申し訳ないですが、それはまた明日。



↓秋深し、隣の人もよろしくお願いします。
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    2007

09.26

« フェイキックでGO!5 〜オペしましょ〜 »

(前回までのあらすじ)

クリニックでの適応検査をクリアし、
視力回復手術が受けられることになったヒロム。
裸眼での生活ーーそれは長年の憧れであり、希望だった。
いまそれが手に届こうとしていた。
しかし、カウンセリングで思いも寄らぬ事実を
聞かされることになるーー

悩めるヒロム

先生「君はフェイキックを受けられる。
   そしたら、わずらわしいコンタクトの生活から
   解放されて、自由を謳歌できるだろう」

ヒロム「う、うれしいでっす!」

先生「だが…この手術を受けるにはいくつかの基準を
   満たさなければならない。
   たとえば緑内障があるとか、虹彩に異常があるとか
   過去に眼球疾患の手術を受けているとか…」

ヒロム「ほっ…大丈夫です。よかった」

先生「まだあるよ。他にも…パイロットなどの
   屈折矯正手術が許されない職業の人、もしくは
   それを目指している者も受けられない」

ヒロム「!!! なんですって!?!!」

------------------------------------------------

俺は耳を疑った。
なぜなら俺は小さい頃から、大空を飛ぶ夢を見ていた。
そしていつしかパイロットになりたいと願っていたのだ。

 ヒロム「ぼくね、おおきくなったらパイロットになるのー」

 *「そうなの、ヒロムくんならきっとなれるよ。
   先生も応援してるから。
   パイロットになったら、先生を乗せて空を飛んでね」

 ヒロム「いちばんに乗せるよ! 待っててね!」

幼稚園のよし子先生はいつだって、俺の一番の理解者だった。
卒園してからも手紙のやりとりは続いた。
たまに会うこともあった。
話すことといえば学校のことや友達のこと、そして将来の夢…
いつでも、あの時の言葉通り、俺の夢を応援してくれてた。
そして俺はよし子先生に、きっと恋をしてた。

 *「ヒロムくん…ごめんね、先生…
   飛行機に乗せてもらう約束…守れない…みた…い…」

 ヒロム「よし子せんせぇーーーーー!!!!」

けれど、運命はあまりに唐突で残酷だった。
先生は俺が15の冬の夜、酔っぱらい運転の車にはねられ
雪のように静かに、その短い人生を終えたのだった。

貧しかったから、学費を稼ぐためバイトをかけもちし、
ボロボロの服を着て航空大学校に通い、必死に勉強した。
笑うやつ笑えばいいと無視した。
それもこれもあの、青い空に少しでも近づきたかったからだった。
よし子先生の写真を胸ポケットに、あの大きな空へーーーー

------------------------------------------------

先生「ん? パイロットを目指しているのかい?」
ヒロム「うんにゃ、全然」

少しウトウトして全く関係のない夢を見ていたようだ。

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------------------------------------------------

そんなこんなで月日は流れ、オランダに発注していた
レンズもスムーズにクリニックに届き、
時東ぁみも真っ青のメガネっ子生活にも慣れ、
いよいよ手術当日。

注意事項に載っていたので、寒い季節でしたが
セーターなんかはもちろん着ていきません。
フード付きのパーカーなんかも避けましょう。
しばらく洗髪も洗顔もできないので、整髪剤も控えるべし。
身体はしっかりキレイにしておきましょう。
こういう制限があると、汗をかく夏はキツいかもですね。
女性なら化粧は口紅までだとか。
数日は男として生きるぐらいの気概でいきましょう。

さて、フェイキックIOLは片眼ずつの手術です。
手術の前に今日の分の手術代金(つまり片眼ぶん)を支払い、
最後の簡単な検査を受け、
手術におけるリスクなどが書かれた承諾書にサインをし、
そしていよいよ手術室へ。

待合室では衛生のために頭から帽子をかぶらされ、
さらに白衣を着せられ、どうみても給食のおばちゃんです。
なんだかすごく面白い格好。
美容室で髪を染める時の、あの黒いマント?に包まれて
あまつさえ頭の上には輪っかがクルクル回ってる、
あのバカっぽさほどではないものの
薄暗い部屋に給食のおばちゃん風情でたたずむこの時間ったら。
ちょっと和みます。

レーシックの手術を控えた患者さんがもう一人いたので
「ね、ね、俺らめっちゃ面白い格好ちゃいます?」などと
南野陽子か俺かってなぐらい話しかけたかったのですが
彼はナーバスになってそうなのでやめときました。
そう、でも俺はけっこうワクワクしてたのです。
こういう瞬間、緊張が笑いに変わってしまうタイプです。

「真倉さーん」

名前を呼ばれ、手術室へ。
ものすごくエアコンが効いてて寒い。そして明るい。
看護師さんが挨拶をして、緊張を(してないけど)解いてくれる。
台の上へ寝かされ、メガネを外し、あとは何もよく見えません。

「いてっ!」

点滴が刺されました。必要なんですね。
さらに麻酔薬のアレルギー検査、そして点眼での麻酔です。
効かなさげだと思われたらどんどん追加。
これはけっこうしみまっせ!

そして生きてるのに顔の上に布をかけられ、
開瞼器と呼ばれる器具で目を強制的に
開きっぱなしにさせられちゃいます。どういうプレイ?
さらには上からの強烈なライトが眼球を躊躇なく照射。
白日のもとにさらされる俺の粘膜。
何だか恥ずかしいよ…でも、あれ? ちょっぴり快感…。
(んなこたぁない)

ところで目を開けっぱなしで乾いてしまわないかって?
そんな心配ノンノノン。
誰かがチューチュー水分?をかけてくれてたようです。
(裸眼なうえに、光がまぶしぎるため何が行われているか
 音や感覚で想像するしかない、そんな状態です)

さらに台の角度が調整され、
頭のほうが低いような、ちょいしんどい気もする体勢です。

もはや、まな板の上の鯉のような無力な俺に
執刀を担当する先生が挨拶してくれました。

「はい、今日の手術を担当する●●と申しますー。
 こちらも頑張りますからね、真倉さんも頑張りましょう!」

そのどこまでも優しく、力強い言葉を信じるしかありません。
俺も頑張ります。何を頑張ればいいかわからんけど…

そしてさらに目の消毒が行われます。
これね、麻酔も効いてきてるのでおぼろげですが
たとえるなら濡れタオルで眼球をゴシゴシ拭いてるような感覚。
かなり辛い。目を閉じて反抗したい。でも不可能。
ヒトの眼球やからってそこまでゴシゴシせんでも!
って思いました。

ちなみに、先生の問いかけにはもちろん
うなずいたりしないで、声だけで返答しないといけません。
これって無愛想にみえるんですね。
いかに返事一つでも、身体の動作を伴うと丁寧かって
ことを思い知らされた手術台の上でした。余裕やなしかし。

さて、いよいよ俺の眼球にメスが入ります。

・・・ただその手術内容は、
手術を受けている本人には分かりづらいもんです。
YouTubeでIOLとか、ICLなどと検索すると
たくさん出てくるのでここに動画を載せようかと思いましたが、
見る人によってはかなりキツい映像なので控えます。

どうしても手術をしたい、多少エグくても平気っ!って人は
ぜひ、検索して見てください。
(※個人的には術前・術中に恐怖を感じるぐらいなら
 見ない、知らない方がいいと思います。結果は同じだし)

手術を受けている間は、
本当に何をどうされているのかわかりづらいんですが、
まぁ「重たい」「鈍い」感じの痛みが時々あるし、
早く終わってくれ頼むわマジで、などと
内心では悲鳴をあげてました。
気を紛らわせるため、脳内で歌を歌ったりしてましたねぇ。

そしてある時、

それまでまぶしく広がるだけだった目の前の光が
くっきりと、ライトの形が浮かび上がる瞬間が訪れるのです!

そう、レンズが眼内に挿入されたのです!


つづくぅ!


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※ちなみに今日のサブタイトルは、
 徳弘正也の漫画『ターヘルアナ富子』の決めぜりふ、
 あるいは香坂みゆきの歌『ニュアンスしましょ』を
 リスペクトしたものです。1へぇ

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